タイ北部の村でHIVに感染しながらも生きる希望を失わない家族の姿を3年間に渡り見つめたドキュメンタリー映画。監督:直井里予。監督メッセージ

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タイ北部に位置するパヤオ県。
丘陵に囲まれた自然豊かな農村で、地に足をつけ生活するHIV陽性の2家族。
「生の不安」に向き合いながらも、「今」を生きる幸せをかみしめながら
心穏やかに一日一日を過ごしていました。

朝の市場での買い物、散歩、近所の人たちとの会話、家族との食事や会話、
魚売りや農作業、仕事の後の水浴び…。そんなささやかな日常を丁寧に丁寧に
生きることが、実は人間の生を支えていることに、製作過程で気づかされました。

この作品は、村の高校生と体をぶつけあいながらサッカーに熱中する
HIV陽性者たちの「生の輝き」との出会い、そして彼らとの3年間にわたる対話から
生まれた作品です。

2家族の日常生活を通して、彼らの抱いている思い、喜びや哀しみ、
そして人間の生死の有り様を描きました。

■プロフィール
直井里予(なおい りよ)
 1970年、茨城県ひたちなか市生まれ。ワシントン州立大学コミュニケーション学部修士課 程修了。アジアプレス・インターナショナル所属。1999年からタイ在住。初の長編ドキュメンタリー映画「Yesterday Today Tomorrow〜昨日 今日 そして明日へ・・・〜」で台湾国際ドキュメンタリー映画祭2006アジア部門審査員特別賞を受賞。現在、タイで「昨日 今日 そして明日へ・・・」の続編を製作中。