タイ北部に位置するパヤオ県。
丘陵に囲まれた自然豊かな農村で、地に足をつけ生活するHIV陽性の2家族。
「生の不安」に向き合いながらも、「今」を生きる幸せをかみしめながら
心穏やかに一日一日を過ごしていました。
朝の市場での買い物、散歩、近所の人たちとの会話、家族との食事や会話、
魚売りや農作業、仕事の後の水浴び…。そんなささやかな日常を丁寧に丁寧に
生きることが、実は人間の生を支えていることに、製作過程で気づかされました。
この作品は、村の高校生と体をぶつけあいながらサッカーに熱中する
HIV陽性者たちの「生の輝き」との出会い、そして彼らとの3年間にわたる対話から
生まれた作品です。
2家族の日常生活を通して、彼らの抱いている思い、喜びや哀しみ、
そして人間の生死の有り様を描きました。
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