ストーリー
(第一部 夢の終わり)
難民キャンプ生まれ育ちのダラツー君、14歳。閉ざされた厳しい環境の中でのキャンプ生活だが、家族や友人たちに囲まれ日々を穏やかに過ごしている。しかし、時がたち第三国定住政策や市場経済の流入などにより難民キャンプが変容していく。兄や学校の友人たちが次々に第三国定住のアメリカへと旅立ちキャンプを去るなかで、ダラツー君は自分の将来を悩み始める。そんな彼がある日両親の故郷、ビルマ国内カレン州へとむかった。母と父にとっては26年ぶりの帰郷。そこでダラツー君がはじめて目にした祖国とはー。そして再びキャンプへ戻ったダラツー君はどんな道を選び歩みはじめるか。第三国定住、祖国、それとも・・・。18歳になり第三国定住への選択肢を手に入れたダラツー君の決断は?少年の生の軌跡を少年がキャンプを出て新たな土地で生活しはじめるまでの8年間を描く。
(第二部 僕の故郷)撮影制作中。
第三国定住し、アメリカへ渡ったダラツー君。インディアナ州インディアナポリスへ移住をするが、生活に馴染めずに、サウスダコタへ再移住することを決める。そこには、ダラツー君の姉と5男レーダの家族が住んでいる。キャンプに残されたダラツーの両親や家族たちはいまどのような生活を送っているのか。キャンプが閉鎖された後は、一体彼らはどこへ向かうのか。ビルマへの帰還となるのか、それとも・・・。