本研究は、アジア・アフリカにおける移民・難民を対象に3つの方向性から比較・共同研究を行う。
@メディアにおける表象の歴史的変遷とその政治的背景や構造の分析、
A移民・難民を含めた多様なアクターが行う移民・難民の映像実践を踏まえ、制作者の視点関与の問題や自己再帰的映像制作アプローチの学術的可能性の検討と分析、
B移民・難民をめぐる動画資料の収集、保存とデジタル化によるあらたな学術的プラットフォームの萌芽的構築である。
@ タイ北部の雲南系ムスリム社会の多言語による映像メディアの収集と表象の比較分析
A 同志社大学にて進めている在日ムスリムの越境と生き方に関する映像制作
http://riporipo.com/doshisha-pbs/(同志社大学プロジェクト科目ホームページ)
@ ビルマ(ミャンマー)難民の越境と共生をめぐる映像ドキュメンタリー制作ならびに移民・難民の表象に関する先行映像と視点関与に関する分析。
A また、王のAについて共同研究を行う。映像制作を通した多文化共生の可能性と限界の考察
http://www.riporipo.com/(映画公式ホームページ)
@ 日本サハリン協会が蓄積した動画・画像資料の複製・保存と学術的プラットフォームの構築。
A 動画・画像資料を当事者、関係者を含めて鑑賞し、「記憶」や「語り」に関する生成過程の分析。
https://nakayamataisho.wordpress.com//(研究紹介ホームページ)
@ タイ北部の多民族関係をめぐるケア、ジェンダーと家族の表象に関する比較分析
A 北部タイの高齢者による語りの収録と分析。
https://onlinemovie.cseas.kyoto-u.ac.jp/movie_karen_hayami.html(研究紹介ビデオ映像)
@ ケニア、カクマ難民キャンプにおけるメディア表象の分析と、カクマ難民が組織したネットメディアに関する研究
A カクマキャンプの難民との協働による映像制作の実践。 https://trajectoria.minpaku.ac.jp/articles/2020/vol01/02_1.htmll(TRAJECTORIA ・ 映像付き論文)
東南アジア研究のフロンティアを拓く国際共同研究の中心として、 (1)「地球と地域社会の共生」のための生存基盤持続型の発展に関する研究、 (2)「地球での地域社会の共生」のための多文明共生発展に関する研究、これらを統合した (3)循環型・互恵型の「地球共生パラダイム」の構築・発信を推進しています。
website: https://ipcr.cseas.kyoto-u.ac.jp/